ぜーぜー苦しいけど・・。がまんしない生活のために。
気管支喘息は、典型的には発作時に咳や喘鳴(ぜーぜー)を認めて呼吸困難になる病気です。慢性の気道炎症があり、何かの刺激によって気道過敏性が亢進して発作を起こします。症状は自然ないし治療によって軽快しますが稀に致死的となります。
しかし乳幼児は喘息でなくても気道感染に伴って喘鳴が聴かれることも少なくありません。また、口頭軟化症、鼻副鼻腔炎など多くの病気が鑑別にあがります。さらにこどもは呼吸機能検査が困難なことがあります。
しっかりとした診断には、しっかりとした問診が重要です。さらに血液検査(IgE検査、好酸球)、胸部レントゲン検査、副鼻腔レントゲン検査、鼻汁好酸球検査、可能なら、NO検査、呼吸機能検査なども実施します。
小児喘息の治療は、“症状のあるときにする治療”(発作時)と、“症状が落ち着いているときにする治療”(長期管理)とに分けて考えることが大切です。特に、喘息は慢性の気道炎症なので、症状のないときの治療が重要となります。
治療には内服薬、吸入薬などがあり、重症難治例では抗IgE抗体による治療も選択肢になります。
お子さまやご家族とコミュニケーションを取りながら、一緒に考えながら治療をおこないます。
喘息かも?と悩まれていらっしゃる方は、ぜひご相談ください。